【性能編】UA値、C値って一体何?結露やカビと無縁の「健康な家」の作り方

【性能編】UA値、C値って一体何?結露やカビと無縁の「健康な家」の作り方

「UA値は0.46以下で、C値は0.5以下が理想です」…住宅会社との打ち合わせで、こんな専門用語が飛び交って混乱していませんか?前回の記事で触れた通り、家の性能はとても重要ですが、専門用語が壁となって、敬遠してしまう人も少なくありません。

でも、ご安心ください。この記事を読み終える頃には、あなたは「UA値」と「C値」が何なのか、なぜそれが重要なのかを、誰にでも説明できるレベルになっています。さあ、アレルギー反応を起こさずに、一緒に学んでいきましょう!

UA値 =「断熱性能」。ユニクロのダウンジャケットで理解しよう!

UA値(ユーエーち)とは、ざっくり言うと「家からどれだけ熱が逃げやすいか」を示す数値です。つまり、家の「断熱性能」のこと。このUA値は、数字が小さいほど優秀です。

これを、冬のダウンジャケットで考えてみましょう。ペラペラの薄いダウン(UA値が大きい)では、体温がどんどん外に逃げてしまい寒いですよね。一方、羽毛がたっぷり詰まった分厚いダウン(UA値が小さい)なら、体温をがっちり守ってくれて暖かい。家の断熱も、これと全く同じ理屈です。UA値が小さい家ほど、魔法瓶のように熱を逃がさないため、少ない冷暖房エネルギーで一年中快適に過ごせるのです。

そして、家の中で最も熱が逃げやすい場所は「窓」。断熱性能を考える上で、壁の断熱材以上に、窓の性能(樹脂サッシやトリプルガラスなど)が重要だということも、ぜひ覚えておいてください。

C値 =「気密性能」。セーターの編み目で理解しよう!

C値(シーち)とは、「家にどれだけスキマがあるか」を示す数値です。家の「気密性能」のことですね。これも、C値は数字が小さい(ゼロに近い)ほど優秀です。

先ほどのダウンジャケットの例えを続けます。いくら分厚いダウン(高断熱)を着ていても、その下に編み目の粗いスカスカのセーター(低気密)を着ていたらどうでしょう?スキマから冷たい風がスースー入ってきて、寒いですよね。

C値が小さい家とは、この「編み目の細かいセーター」のようなもの。家のスキマを徹底的になくすことで、断熱材の性能を最大限に引き出すことができるのです。また、スキマがないからこそ、換気システムが計画通りに働き、家全体の空気を効率的に入れ替えることができます。C値は、専門の機械で実際に測定しないと分からない数値なので、建築業者に「気密測定は行いますか?」と確認することも重要です。

なぜ「高断熱・高気密」だと、家族は健康になるのか?

では、なぜUA値とC値にこだわる必要があるのでしょうか。それは、光熱費が安くなるから、だけではありません。家族の健康に直結する、3つの大きな理由があるのです。

  1. 結露・カビ・ダニの発生を抑える
    家の温度差が少なく、スキマがないため、壁の中や窓際で温度差によって水滴がつく「結露」が起こりにくくなります。結露は、家の構造を腐らせるだけでなく、カビの温床に。そして、そのカビを餌にするダニの発生にも繋がります。高気密・高断熱は、アトピーや喘息といったアレルギー症状の改善にも効果が期待できるのです。
  2. ヒートショックのリスクを減らす
    冬場、暖かいリビングから寒い脱衣所やトイレに行った際に、急激な血圧の変動で心筋梗塞などを引き起こす「ヒートショック」。家全体の温度差が少ない高気密・高断熱の家は、このリスクを大幅に減らすことができます。
  3. 常に新鮮な空気環境を保てる
    スキマだらけの家は、汚れた外気がどこから入ってくるか分かりません。C値の小さい家なら、給気口と排気口をしっかり計画した「24時間換気システム」が正しく機能します。これにより、ホコリや花粉、ウイルスなどを排出し、常にクリーンな空気環境を保つことができるのです。

まとめ:「性能」は、家族への最高の贈り物

UA値、C値。もう、怖くありませんよね?これらは、単なる数字や専門用語ではありません。家族がこの先何十年も、健康で快適に暮らしていくための「お守り」のようなものです。

家事が楽になる間取りというソフトウェアと、家族の健康を守るこの「性能」というハードウェア。この二つが揃って初めて、家は真の「安らぎの場所」になります。私たちの家づくりの教科書を参考に、ぜひ最高の家づくりを実現してください。

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